1. はじめに
ESDを行う時に内視鏡先端にフードを装着しない先生はいないと思われるが、今回は代表的な先端フードの特長とその使い分けを解説する。
2. 先端アタッチメント
この連載の第2回の連載で、先端フードは“外科の左手”であると解説した。ESDがスムーズに行えるかどうかは、この先端フードの使い方にかかっている。“物を切る”ときには左手を添えて右手で切る、という動作を想像していただきたい。内視鏡というのは柔らかい軟性物を1本の手で切る動作であるので、おのずと難しいことをしているという認識が必要である。“近すぎず、遠からず”といった絶妙な距離感を得て、組織にある程度のテンションを加えることで効率の良い切開・剥離が生まれる。
先端アタッチメントは最も汎用されているフードと思われる。内視鏡の鉗子口は中心にはなく、7時方向にあるため、アクセサリーチャネルを通ったデバイスは必然と画面の左下方向から現れる。しかしカメラ(レンズ)は中心にはないため、先端アタッチメントをそのまま装着すると、カメラから遠い方のフード先端は画面から欠けてしまう。フードは外科の左手と称したように、剥離されるべき組織とナイフとの距離感を測る重要な道具であるので、画面から欠けることは好ましくないが、困ったことに画面が欠ける7時方向からデバイスは画面に映りこむ。よって筆者は先端アタッチメントを装着するときは意図的に斜めに装着し、先端アタッチメント先端の全周が見えるように装着するよう教わってきた(図1)。これはESDの時だけでなく、緊急内視鏡などの処置内視鏡でも同様である。特に近年は第4回の連載でお話ししたUnderwaterでの手技が行われることが多くなったが、水中では先端アタッチメントではよほど長めに装着しないとフード先端は画面から欠けてしまうことになる。
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