近年、内視鏡治療は、従来の止血処置やポリペクトミーといった手技から大きく発展し、急速な進歩を遂げている。ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)1)2)は早期消化管腫瘍に対する一括切除法として確立されており、POEM(経口内視鏡的筋層切開術)3)は食道アカラシアに対する標準的治療として世界的に広く普及している。さらに、胃粘膜下腫瘍に対するEFTR(内視鏡的全層切除術)も、2020年より先進医療Aとして導入され、一部の先進施設において安全かつ確実な手技の確立を目指して推進されている4)5)。
このように、内視鏡治療は低侵襲な治療選択肢として進化を続けている一方で、その安全性の担保は極めて重要である。
内視鏡的創閉鎖法は、抗血栓薬継続例6)や十二指腸7)などの高リスク症例におけるESD後粘膜欠損部の閉鎖に加え(図1)、術中の偶発的穿孔8)(図2)や、全層切除後に生じた全層欠損部の閉鎖(図3)など、偶発症に対するリスクヘッジとして、また治療を完遂するうえでも必須の手技といえる。

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