記事のポイント
- Closed TypeとOpen Typeを判別することは胃癌のリスクを評価するうえで重要です。
- Closed Type2か3かは胃体部小彎の萎縮範囲で判定します。体中部小彎までの萎縮であればC-2、体上部小彎まで萎縮があればC-3です。
- Open Typeでは、前後壁に萎縮があればO-2かO-3、大彎に萎縮があればO-3です。
ここでは実際の内視鏡像をもとに、木村・竹本分類Closed TypeとOpen Typeの解説をしていきます。
木村・竹本分類(改変)

Closed Type:萎縮が胃体部小彎にとどまり、噴門を超えない。
C-0:萎縮境界が観察されず、胃全体に内視鏡的萎縮のないもの
胃体部小彎、大彎には明瞭な襞が認められ、穹窿部や胃角部小彎ではRACが観察されることが多いです。前庭部にも粗造な粘膜所見は認められません。一度もH.pyloriに感染していない胃粘膜を想定した分類です。



C-1:萎縮が前庭部にとどまり、胃角小彎を超えないもの
噴門部、胃体部小彎には襞が認められます(RACを認めることも)。体下部小彎までは萎縮粘膜の所見は認められず、前庭部にのみ褪色粗造粘膜等の萎縮の所見が認められます。






C-2:萎縮境界の口側端が体中部小彎までのもの
噴門部、穹窿部に萎縮は認められません。一方、前庭部、胃角小彎には褪色粗造粘膜が広がっています。同様の萎縮粘膜は体中部小彎まで連続していますが、体上部小彎には萎縮は認められません。通常、胃体部小彎の見上像で判断することが多いですが、体部小彎の見下ろし像でも萎縮境界が明瞭に認識できることも多いです。






C-3:萎縮境界の口側端が噴門まで達しないもの
前庭部、胃角小彎に認められる褪色粗造粘膜は体上部小彎まで連続しています。しかし、穹窿部大彎に萎縮は認められず、胃体部前後壁にも萎縮の所見は認められません。

Open Type:萎縮が噴門を超えるもの。体部前後壁を3等分して、狭い方からO-1、2、3とされています。
O-1:体部の萎縮が噴門にとどまり、前後壁、体部大彎におよばないもの
前庭部、胃体部小彎に認められる褪色粗造粘膜は噴門部、穹窿部まで連続しています。しかし、胃体部前後壁や体部大彎には萎縮の所見は認められません。

O-2:体部の萎縮が前後壁に観察されるが、体部大彎にまで達しないもの
噴門部、穹窿部に萎縮粘膜を認め、さらには体部前後壁の粘膜にも萎縮が広がっています。ただし、体部大彎には萎縮の所見が認められません。






O-3:萎縮が体部大彎に達しているもの
胃体部小彎、前後壁に認められる萎縮粘膜は体部大彎にまで広がっています(一部大彎に非萎縮粘膜が残っている場合もあります)。

O-p:萎縮境界が観察されず、胃全体に内視鏡的萎縮の所見があるもの
胃内全域で萎縮の所見が認められ、非萎縮粘膜が胃内に認められない状況です。萎縮が進み壁が菲薄化することで、血管透見の亢進が顕著に認められます。

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