胃癌の拾い上げ 注意すべき所見(各論①):陥凹、隆起

胃癌の拾い上げ 注意すべき所見(各論①):陥凹、隆起

テキストコンテンツ 上皮性病変 病変 拾い上げ 非上皮性病変 胃底腺ポリープ 過形成ポリープ
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吉永 繁高 先生
吉永 繁高 先生
東京都立多摩総合医療センター
目次

キーポイント

  • 早期胃癌はほとんどが「陥凹」か「隆起」を呈する。
  • しかし、「陥凹」や「隆起」を呈するものは胃癌以外にもありえるので、その鑑別も必要である。
  • 「陥凹」も「隆起」も内視鏡との位置関係により見えやすくなったり、見えにくくなったりするので、見上げ、見下ろしで隈無く観察することが重要である。
  • 「陥凹」は送気量により形態変化することがあるので、送気量も重要である。

1. 陥凹

1-1:早期胃癌には陥凹型が多い

皆さんもご存じのように早期胃癌には陥凹型が多いですが、個人的には後述の隆起と比べると陥凹は気付きにくいと思っています。そのため「陥凹」という形態に対してのレーダーを張り巡らせなければいけませんが、癌でも深いはっきりとした陥凹(図1a)から浅い陥凹(図1b)、僅かに陥凹しているだけの病変(図1c)など様々な形態があります。図1a,bのように色調で気付くことがありますが、図1cのように周囲と色調がほとんど同じ場合には認識するのが難しく注意が必要です。

図1a.前庭部大弯に褪色調陥凹を認める

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