OTSCによる消化管穿孔・瘻孔の閉鎖 ―処置具の準備から手技の手順まで―

OTSCによる消化管穿孔・瘻孔の閉鎖 ―処置具の準備から手技の手順まで―

テキストコンテンツ 胃 創閉鎖 大腸
読了時間:約13分
港 洋平 先生
港 洋平 先生
NTT東日本関東病院 消化管内科
目次

はじめに

消化管内視鏡治療の普及に伴い、術中穿孔や遅発性穿孔などの偶発症への対応は、内視鏡医に不可欠な技術となっている。汎用クリップは簡便である一方、把持力や把持範囲に限界があり、欠損径や辺縁の性状によっては完全閉鎖が困難となる。Over-the-Scope Clip(以下、OTSC)は、内視鏡先端に装着したキャップから強い把持力を有するクリップを展開するデバイスであり、穿孔や瘻孔の閉鎖における有力な選択肢である1)。本稿では、緊急時にも実践できるよう、処置具の準備から留置後の確認までを手順に沿って解説する。

OTSCの特徴と適応判断

OTSCはナイチノール製の形状記憶クリップで、対向する爪によって組織を強固かつ持続的に把持する。非静脈瘤性消化管出血、穿孔、瘻孔、術後縫合不全などに使用される2、3)。一方、一度リリースすると位置修正は難しく、適応判断と留置前の位置合わせが成否を左右する。

このコンテンツは会員限定コンテンツです

ログインもしくは会員登録をしてご視聴ください

0件のコメント

内視鏡医限定

読み込み中...

会員登録が必要です

資料をダウンロードするには、会員登録が必要です。

会員登録する ログインする