キーポイント
- 来院時から不安・緊張、既往歴、過去の検査経験を把握し、安心できる声掛けと適切な内視鏡・鎮静方法の検討につなげる。
- 検査・治療中はバイタルサイン、鎮静深度、EtCO2を継続的に観察・記録し、呼吸抑制や苦痛の兆候を早期に捉えて対応する。
- プライバシーと羞恥心に配慮し、検査内容に応じた体位変換・除圧・苦痛軽減を行い、安全で安心な検査環境を整える。
患者さんを知ろう
検査治療前
私たちは毎日の業務であっても患者さんには一世一代のイベントです。たかが胃カメラなんて思っていませんか?どんな検査や治療であっても患者さんは不安でいっぱいです。来院時からすでに患者観察が始まっているのです。極度に緊張しすぎていないかも含め、受付を含め内視鏡スタッフ全員で目を光らせることが重要でしょう。ちょっとした声掛けすら敏感になっていることを配慮しましょう。
声掛けの例題
例えば「そこに寝てください」「力を抜いてください」「動かないでください」「すぐ終わりますから」など、指示だけの冷たく事務的な声掛けをしていませんか?いかにリラックスして受けていただくことができるかが重要な鍵となります。看護師以外の職種であっても看護が存在します。忙しい時ほど事務的な態度や声掛けになりがちです。一人一人に向き合うことができるよう日々心がける必要があります。
問診や事前情報(診察記事)から見えるもの
ESDなど事前に予定されている治療であれば術前訪問も効果的です。治療を担当するスタッフが事前に訪問することで、患者さんの不安軽減や事前に医師から説明があった治療内容について補足でき、治療当日は安心して「任せたよ」なんて言葉が聞かれるようになります。
検査(治療)中 観察と記録
バイタルサインをはじめとした患者状態の観察は必須です。特に鎮静剤/鎮痛剤を用いた検査治療が増えている昨今、検査中は5分ごとの記録は必須で省略をしてはなりません。鎮静の深さはRASS(Richmond Agitation-Sedation Scale)(図1)やRamsay鎮静スコアを用いて記録に残すことも重要です。何事もなければ良いのですが、何かトラブルやイベント発生時には重要な証拠となります。鎮静剤/鎮痛剤を使用しているのであれば是非ともEtCO2の測定を行ってください。呼吸抑制が生じた際には呼気が測定できなくなります。EtCO2は呼気を測定していることからSpO2より断然早く察知できます。患者さんの異変にいち早く気づくことができるかがトラブル回避に繋がります(図2、図3)。
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