消化管内視鏡検査における検査前マネジメント ~看護師が押さえておきたい問診・休薬・声かけの実際~

消化管内視鏡検査における検査前マネジメント ~看護師が押さえておきたい問診・休薬・声かけの実際~

テキストコンテンツ 検査準備 コメディカル向け
読了時間:約15分
武蔵 脩平
武蔵 脩平
JA北海道厚生連 旭川厚生病院 内視鏡センター
目次

キーポイント

  • 検査前の説明では「検査内容」「所要時間」「起こり得る偶発症」「検査後の注意」を患者さんの理解度に合わせて言語化することが安全と満足度の両立につながります。
  • 内服薬確認は、抗血栓薬・糖尿病薬・向精神薬・降圧薬を4つの柱に、近年ではGLP-1受容体作動薬を加えた5本柱で運用すると漏れが少ないです。ガイドラインと自院の運用に沿って休薬・継続を確認します。
  • 食事制限とアレルギー確認は、問診票と口頭確認の二重チェックで漏れを防ぎます。
  • 入室からスコープ挿入までは、緊張を和らげる声かけと体位・モニター装着・咽頭麻酔・前投薬投与をテンポよく進めることが苦痛軽減のカギです。
  • 鎮静下検査では、事前評価が偶発症予防の最大要素です。ASA-PS 分類・Mallampati score による層別化と、拮抗薬・急変対応の準備が必須となります。

はじめに

消化器内視鏡検査は患者にとって身体的・心理的負担の大きい侵襲的処置であり、その安全性と完遂率は検査前の準備と患者マネジメントによって大きく左右されます。日本消化器内視鏡学会「内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン(第2版)」¹⁾ においても、鎮静関連偶発症の多くは事前評価が不十分であった症例に集中していたことが指摘されています。本稿では、消化管内視鏡の検査前マネジメントを看護師の視点で整理します。休薬基準や前処置プロトコルは施設ごとに差があるため、最終的には主治医の指示に従ってください。

1. 検査前に患者へ説明・確認しておきたい内容

1-1. 検査内容と所要時間の説明

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