キーポイント
- 内視鏡診療は多職種が関わるチーム医療として成り立っている。
- タスク・シフト/シェアを進めるには、現場の理解、信頼関係、継続的な見直しが重要である。
はじめに
近年、内視鏡診療の発展は著しく、感染管理や医療安全含めて高い専門性が求められています。これまで内視鏡室の運営は、医師と看護師を中心に行われることが一般的でした。しかし現在では、臨床検査技師、臨床工学技士、診療放射線技師、薬剤師、医療事務職、洗浄員など、さまざまな職種が関わりながら診療を支える体制へと広がっています。一方で、施設の規模や人員体制によっては、現在も医師・看護師を中心に運用している施設も少なくありません。本稿では、国立国際医療センターにおける多職種介入の経験をもとに、各職種の専門性を生かした業務分担と、職種間で協力して行うべき業務について、内視鏡診療の現状を紹介します。
内視鏡診療における種々の業務
内視鏡診療に関わる業務は、診療の補助業務(検査・治療前後の準備および片付け、検査・治療の介助、透視下処置における放射線関連業務、検体の取り扱いなど)、投薬・記録・被検者管理などの看護業務、内視鏡機器の洗浄・消毒含む感染管理業務、内視鏡機器・周辺機器・部門システムの管理業務、受付・問診・検査説明業務、処置具や衛生物品の管理業務、鎮静後のリカバリー対応など多岐にわたります。これらの業務を安全かつ円滑に進めるためには、各職種の法令上の業務範囲と専門性を踏まえて、役割を整理していくことが大切です。当院では2022年より、専従の臨床検査技師が内視鏡室業務に介入し、タスク・シフト/シェアの観点から業務の見直しを進めてきました。現在では、薬剤師および診療放射線技師も内視鏡診療体制に加わり、それぞれの職種の特性を生かした業務分担を行っています(図1)。
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