キーポイント
- チーム医療と施設稼働の最適化
- 徹底したタイムマネジメントとICTの活用
- スコープ洗浄工程の効率化
はじめに
大阪医科薬科大学病院(以下、当院)の内視鏡室では、通常スクリーニング検査(上・下部)をベースとしつつ、高度な内視鏡治療や緊急対応を含めた多岐にわたる診療を行っています。内視鏡室の運営において、限られた人員と設備を最大限に活用し、安全かつ質の高い医療を提供し続けるためには、精緻なオペレーションの構築とタイムマネジメントが不可欠です。本稿では、当院の実態に基づくリアルなオペレーションと、検査効率および安全性を両立するためのタイムマネジメント手法、そしてスコープ洗浄における工夫について解説します。
当院の構成
当院の内視鏡室は、曜日ごとのローテーション体制で人員を配置し、各職種が専門性を発揮しながら連携しています。
医師の配置については、消化管領域担当が8〜10名(午前・午後で上部内視鏡・下部内視鏡班に分担)、胆膵領域担当が10名程度(週2回のメイン施行日に加え、緊急時は随時対応)となっています。また、レジデント・研修医が1日あたり2名前後配置されており、指導医が後方から直接指導を行うことで教育体制を担保しています。
メディカルスタッフについては、看護師が8〜12名、臨床工学技士(内視鏡技師)が5〜8名という構成で日々の業務にあたっています。
検査室のハードウェア構成としては、通常検査室が4室、入院患者対応用の検査室が2室、透視室が2室あり、普段は7室が稼働しています。1日の平均検査件数は、上下部の通常検査が約35~40件、ESD2〜3件/日、ERCP15〜20件/週2回,その他に当日・緊急対応が1〜3件であり、合計で約35〜50件の検査・治療を実施しています。スコープの保有数は上下部合わせて約60本であり、そのうちOlympus社X1で約40本運用することで、高度な検査・治療を維持しています。
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